2009年5月4日月曜日

インド人の考え方

こちらの本を拝読しました:
「インド式」インテリジェンス-教育・ビジネス・政治を輝かせる多彩性の力
http://www.saora.co.jp/press/indoshiki.asp

著者は世界各国でお仕事をされた後にキャノンの研究開発に15年以上勤務された後、日本で起業された方です。インド人の方が日本語で自国の考え方を紹介された本はかなり珍しいと思います。歴史的背景からヒンディーの考え方を丁寧に説明してくれます。特に真理の考え方や先生への尊敬の念や目標思考の強さは非常に興味深いものがありました。また、異質に対する許容、というより包容するというのが文化の根底にあるというのも改めて認識しました。


部分的には「インドはこんなに素晴らしくて優れている」というニュアンスが強く、少し疑問に思いましたが、気候、言語、環境があれほど多彩な国でも一つのアイデンティティーとして纏まっている入るのは根底に「色んな奴がいて当然。だから強い」というという考え方を持っているからだと力説します。まあ、これほど確信を持って自国の素晴らしさを描写出来ると言う事自体、優れたディベート能力を持っている事の裏打ちなのでしょう。

普段同僚と接していて、「コイツなんでこういう発想になるんだろう」という疑問点は恥ずかしながら多々ありましたが、この本を読んだ後ある程度は腑に落ちました。

日本人として一番痛い点をついているなと感じたのが日本の外国人に対する排他性です。著者が指摘する通り、現時点では日系ブラジル人や在日外国人が差別の対象となり、日本で生まれ育ったにも関わらず、自分は日本人としてのアイデンティティーを確立しにくいだ状態だと思います。結果として、外国人が日本国内の狭いコミュニティーの中で暮らし、中々メインストリームの一員として受け入れられないのではないかと疑問と呈しています。

特に悲しいのは学校等で子供達が外国人子女に対するイジメや「国に帰れ」的な発言をしてしまう子が入ると言う事かもしれません。子供ですら異質に対する包容力が無い状態でいくら外国人相手に日本は素晴らしいですと行っても、空虚に聞こえてしまいます。

もちろん海外で人種差別的な暴言を言われた経験は多々ありますが、それを国内で外国人に対して行えば、自分を非常に低いレベルに貶めてしまうと思います。

多様性を包容出来る国に今後日本が変わって行ければ本当に素晴らしいと思います。

Abada DC ウェブサイト

たまたま見つけたウェブサイトですが、色々と情報が充実しています。

http://www.abadadc.com/ingles/index.html

「Music」リンクから多くのCDの歌詞が記載されています。Abadaの曲の歌詞をWebで探すのは意外と大変ですが、普段クラスで歌う曲の歌詞は大体ここで見つかるので、頑張ってサォンベントの曲を覚えようっと。

MestreやMestrando、Mestranda達の紹介もあるので、勉強になります。みんな20年程度の経験を積んでようやくそのレベルに昇段したので、2年程度の経験なんてまだ殆ど無いに等しいレベルです。まあ、これからも楽しみながら、励んでいきます。